【11月9日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)前会長のジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)氏が8日、カタールに2022年W杯(2022 World Cup)の開催権を与えたのは「間違い」だったと話した。

 カタールは2010年のFIFA理事会による投票で、14対8で米国を上回って招致に成功した。しかしブラッター氏は、独スポーツ通信社SIDとのインタビューで「間違いだった」と語り、「私が会長だった時期の判断がベースになっている。だから私にも責任の一端がある」と述べた。

 ブラッター氏は、自身は米国に票を入れたと話しつつ、欧州サッカー連盟(UEFA)会長だったミシェル・プラティニ(Michel Platini)氏が、当時のニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)仏大統領の要請でカタールにくら替えしたと非難した。ブラッター氏によれば、サルコジ元大統領がプラティニ氏に「部下と共にカタールに投票すべきだ」と勧めたという。プラティニ氏は、この意見を否定している。

 カタール開催には汚職との批判が集中した。ブラッター氏は「影響される人間がいるかは気にしていなかった」が、投票が進むにつれ「別の力が働いている」ことに気づいたといい、「カタールの連中は投票する人間には贈り物をしなかった。国に贈ったんだ」と主張した。(c)AFP