【11月8日 AFP】サッカーイングランド・プレミアリーグ、リバプール(Liverpool FC)を所有するフェンウェイ・スポーツ・グループ(FSG)は7日、クラブの新たな株主を検討することに前向きだと明かした。リバプールは発表に先立ち、売りに出されているとの報道が出ていた。

 米ウェブサイトのジ・アスレチック(The Athletic)は同日、米ボストン(Boston)に拠点を置くFSGが、リバプールへの「オファーを募っている」と伝えた。すでに、米金融大手ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)とモルガン・スタンレー(Morgan Stanley)に評価プロセスの支援も依頼しているという。

 また、米スポーツ専門チャンネルESPNによると、FSGはクラブの「支配権」を売却する意思があり、先月には売却の可能性に関する詳細を記した情報文書が候補先に送付されたという。

 FSGは新しい株主を受け入れる可能性はあるとしたが、リバプールが売りに出されているかは明かさなかった。

 FSGは2010年、前オーナーである米国人のトム・ヒックス(Tom Hicks)氏とジョージ・ジレット(George Gillett)氏が経営危機に陥ったことに伴い、3億ポンド(約500億円)でリバプールを買収。その後、クラブは2018-19シーズンに欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)制覇、2019-20シーズンには30年ぶりのリーグ優勝を果たすなど、FSGの下で大きな成功を収めてきた。

 米経済誌フォーブス(Forbes)はリバプールの資産価値を44億5000万ドル(約6500億円)と推定している。(c)AFP