【11月7日 AFP】男子テニス、パリ・マスターズ(Rolex Paris Masters 2022)は6日、シングルス決勝が行われ、19歳のホルガー・ルーネ(Holger Rune、デンマーク)が6度の大会制覇を誇る第6シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を3-6、6-3、7-5の逆転で破り、マスターズ1000(ATP Masters 1000)初優勝を果たした。

 19歳でのパリ・マスターズ制覇は、1986年大会を18歳で制したボリス・ベッカー(Boris Becker)に次ぐ年少記録で、トップ10選手を5日連続で倒しての優勝は、大会史上初の快挙となった。

 7日発表の最新世界ランキングで、デンマーク男子初のトップ10入りを果たすルーネは「おそらく人生やキャリアを通して最高の気分」と喜び、「もっと大きな夢があるが、小さな夢が一つかなった感じだ」と話した。

 ソフィア・オープン(Sofia Open 2022)で準優勝、ストックホルム・オープン(Stockholm Open 2022)で優勝、スイス・インドア(Swiss Indoors Basel 2022)で準優勝し、今大会は出場4大会連続での決勝進出となっていたルーネ。

 まずは3本のマッチポイントをしのいでスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)との初戦を制すと、そこからホベルト・ホルカシュ(Hubert Hurkacz、ポーランド)、アンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev)を破り、準々決勝では1セットをリードした状況で世界ランク1位のカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)が負傷棄権し、勝利を手にした。

 準決勝ではフェリックス・オジェ・アリアシム(Felix Auger-Aliassime、カナダ)の連勝を16で止め、この日の決勝では、2018年大会決勝で敗れて以来パリ・マスターズでは負けなしだったジョコビッチから金星。「決勝というこのような舞台でノバクを倒せたのは信じられない気分。彼はおそらくこの競技の歴史上最高の選手の一人だ」と誇った。

 ルーネは次週イタリア・ミラノ(Milan)で開催されるネクストジェネレーション・ATPファイナルズ(2022 Next Gen ATP Finals)出場を決めているが、今大会の優勝により、13〜20日に同国トリノ(Turin)で行われるシーズン最終戦ATPファイナルズ(ATP Finals 2022)の補欠1番手にも入った。(c)AFP/Martyn WOOD