【11月6日 AFP】22MLBは5日、ワールドシリーズ(7回戦制)第6戦が行われ、ヒューストン・アストロズ(Houston Astros)が4-1でフィラデルフィア・フィリーズ(Philadelphia Phillies)に勝利し、通算2度目のワールドシリーズ制覇を果たした。

 アストロズは1点を先制されて迎えた6回、ヨルダン・アルバレス(Yordan Alvarez)が相手2番手のホセ・アルバラード(Jose Alvarado)から3点本塁打を放つと、最後までリードを守り切り、4勝2敗でシリーズを制した。

 第2戦で敗戦投手となったフィリーズのザック・ウィーラー(Zack Wheeler)、今ポストシーズンは負けていないアストロズの左腕フランバー・バルデス(Framber Valdez)という両先発で始まった試合は、6回表にカイル・シュワバー(Kyle Schwarber)が今シリーズ3本目となるソロ本塁打を打ち、フィリーズが均衡を破った。

 しかしアストロズもその裏、ホセ・アルトゥーベ(Jose Altuve)を一塁に置いてジェレミー・ペーニャ(Jeremy Pena)が単打でつなぎ、ウィーラーをマウンドから引きずり下ろすと、続くアルバレスが中堅スタンドへ逆転の一発をたたき込んだ。

 さらにこの回1点を追加したアストロズは、第5戦まで自責点わずか2の救援陣がこの日も圧巻の投球を披露し、残り3回をシャットアウトして勝利を収めた。

 ここ6シーズンで4回目、通算で5回目のワールドシリーズに進出していたアストロズは、優勝した2017年、そして18年に電子機器を使った組織的なサイン盗みを行っていたことがリーグの調査で明らかになり、多くのファンからは当時の王座は汚れたタイトルだとみなされている。

 しかし、17年の優勝メンバー5人を含む今季のメンバーは、スキャンダルからの脱却に貢献し、ワールドシリーズ最年長の指揮官となった73歳のダスティ・ベイカー(Dusty Baker)監督のために、タイトル獲得にまい進した。(c)AFP