【11月4日 AFP】業務の一つはニュージーランドの厳しくも美しい自然の中で国鳥キウイを見守ること──。この夢のような仕事に世界中から応募者が殺到している。

 ニュージーランド自然保護局(DOC)が先月、生物多様性保護管理者の募集を開始した当初はわずか3人しか応募してこなかった。

 ところがその後、南島(South Island)の小さな町ハースト(Haast)で世界有数の美しい景色の中をハイキングをしたり、ヘリコプターやジェットボートに乗ったりという職務内容が知れ渡ると、応募者が殺到。フィンランドやルーマニア、パラグアイ、南アフリカなどから1400件の応募が集まった。

 主な任務は、ハーストの西海岸でキウイなど希少種の保護を支援する他、雄大な自然の中の巡回や、ペンギンやトカゲの観察も含まれる。

 応募の担当者ウェイン・コステロ氏は、応募数の多さにびっくりしたと話す。AFPの取材に対し、「インスタグラム(Instagram)にアカウントがあり、ワッツアップ(WhatsApp)にも私の番号が載っている。コロンビアやルーマニア、スウェーデンなど世界中から非常に多くの応募がある」と述べた。

 応募締め切りは10月末まで延長され、応募者は「40~50人」まで絞り込まれたという。(c)AFP