【11月3日 CGTN Japanese】中国東部の江蘇省南京市にある南京医科大学に付属する生殖医学国家重点実験室と薬学院による合同研究チームは長年の研究を通して、抗うつ効果のあるターゲットを発見し、さらにリード化合物の合成に成功しました。この研究成果は、国際的な学術誌「サイエンス」(電子版)で発表されました。

 南京医科大学の周其岡教授によれば、1950年代に発見された抗うつ剤には、治療面での欠点が今もまだ多くあります。現在のところ臨床で広く使われている抗うつ剤は「モノアミン仮説」に基づいて開発されたものですが、効果を発揮するまでの時間が長く、投薬後2~4週間してやっと治療効果が出てくるとのことです。

 周教授の話では、研究チームはこのような抗うつ剤の問題点について長年にわたり研究を積み重ね、ようやく抗うつ効果のあるターゲットを発見し、先導化合物の合成に成功しました。今後は活性がより高く、効果がより良い化合物を研究開発して、最終的には次世代型の抗うつ薬の誕生を目指すとのことです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News