もう一人の「ウォロディミル・ゼレンスキー」 ウクライナ東部
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■ソ連時代を懐かしく思うことも
ゼレンスキーさんは懐中電灯の明かりで古いアルバムを捜し出し、カーキ色の制服を着た、40代の頃の写真を見せてくれた。
「大統領には全く似ていない」とゼレンスキーさんは言う。バレンティナさんは居間の反対側から「そんなことはない、似てる!」と反論した。
ゼレンスキーさんは「どの大統領だ? (ジョー・)バイデン(米大統領、Joe Biden)か?」と笑った。
バレンティナさんによると、ウクライナやロシアでは「ゼレンスキー」というのはよくある名字だ。しかし、コメディー俳優だったゼレンスキー氏が2019年に大統領選に立候補するまで、同姓同名の人は知らなかった。
ゼレンスキーさんは、ゼレンスキー氏に投票した。「話がうまいし、若くて頭がいい」
しかし今は、ゼレンスキー大統領がロシアとの和平交渉に力を注いでくれないことに失望している。
「ここら辺の住民はこれ以上は耐えられない」
ゼレンスキーさんは、ドンバス地方の同世代の人と同様にウクライナを母国だと思っている。
しかし、旧ソ連軍の兵士だったゼレンスキーさんは、ソ連時代を懐かしくも感じている。自分たちの世代に平和と繁栄をもたらしたのはソ連だと考えているからだ。
10月26日の22回目の結婚記念日には、バレンティナさんに花束を贈るつもりだとゼレンスキーさんは語ったが、戦闘が続き隔離された村に花を買える場所はない。(c)AFP/Daphne ROUSSEAU
