【11月2日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)のブルックリン・ネッツ(Brooklyn Nets)は1日、新シーズン開幕からの不振を受けて、スティーブ・ナッシュ(Steve Nash)ヘッドコーチ(HC)を解任した。

 ナッシュHCは、10月29日に行われた本拠地でのインディアナ・ペイサーズ戦に116-125で敗れ、選手からの信頼を失ったと報じられて以降、ここ数日厳しい目を向けられていた。同31日のペイサーズ戦には勝利して持ち直していた。

 29日の敗戦後から、ナッシュHCについては解任のうわさが過熱しており、本人も敗戦後、ケビン・デュラント(Kevin Durant)とカイリー・アービング(Kevin Durant)を中心としたチームの陣容に公然と疑問符をつけていた。

 さらに、ナッシュHCとデュラントの関係はプレシーズンから張り詰めており、デュラントが指揮官とゼネラルマネジャー(GM)を解任するか、自身をトレードに出すかしてほしいとオーナーに繰り返し要求したと報じられた。この最後通告の問題は話し合いの末に解決し、当事者は全員チームに残留して新シーズンを迎えていた。

 ナッシュHCの解任発表後に行われた試合でもネッツは敗れて2勝6敗となり、イースタン・カンファレンスで13位となっている。

 複数の米メディアの報道によれば、チームはボストン・セルティックス(Boston Celtics)で職務停止中のイメ・ユドカ(Ime Udoka)ヘッドコーチ(HC)を後任候補として狙っているという。

 昨季セルティックスをファイナル出場に導いた45歳のユドカHCは、とりわけ前途有望な指導者とみなされており、ネッツで2020-21シーズンにナッシュHCのアシスタントも務めた経験もある。しかし、女性スタッフとの不適切な関係があったとして、9月にセルティックスから1年間の職務停止処分を科されている。(c)AFP