【11月1日 CNS】中国・海南省(Hainan)郵政管理局によると、国慶節(建国記念日)の連休中(10月1~7日)に、海南省からは前年同期比17.8%増の1630万件強の速達小包が発送された。これは新型コロナウイルスの感染拡大が始まった2020年同期比で55%以上の増加になる。eコマース市場で消費が回復してきたことを示している。

 中国メディアによると、政府の消費クーポンが海南省全域で発行され、さまざまなeコマースのライブプロモーションが実施されたこともありそうだ。

 海南省の地元ブランド「春光(Chunguang)」「南国(Nanguo)」などはオンライン販売に力を入れており、特産フルーツブランド「海南レンブ」や紅茶ブランド「五指山紅茶」、さらに比較的新しく開発されたフィンガーライムなどが中国全土に届けられている。

 海南省郵政管理局は、速達小包の発送にあたって感染症の予防や消費者の権利保護などに注力し、質の高い配送サービスを提供しているという。

 越境eコマースも発展している。中国国際貨運航空(Air China Cargo)物流事業部(民間航空エクスプレス)海口営業部は、越境eコマース企業である海南逸尚国際と協力し、海南省海口市(Haikou)-シンガポールや海口市-パリなどの貨物ルートを開設した。

 海南菜鳥(Cainiao)や京東(JD.com)などの企業も、越境配送サービスの分野に積極的に参加している。(c)CNS/JCM/AFPBB News