【10月29日 AFP】22MLBは28日、ワールドシリーズ(7回戦制)が開幕し、フィラデルフィア・フィリーズ(Philadelphia Phillies)は延長10回表にJ.T.リアルミュート(J.T. Realmuto)が決勝の勝ち越し本塁打を放ち、ヒューストン・アストロズ(Houston Astros)を6-5で下した。

 試合はカイル・タッカー(Kyle Tucker)の2本の本塁打などでアストロズが3回までに5-0と先行した。先発のジャスティン・バーランダー(Justin Verlander)は3回まで走者を一人も出さない圧巻の投球を見せたが、4回1死に初安打を許すと、ブライス・ハーパー(Bryce Harper)とニック・カステラノス(Nick Castellanos)に連打を浴びて失点。さらに、アレク・ボーム(Alec Bohm)の2点二塁打が生まれ、フィリーズが3-5と差を縮めた。

 5回にはリアルミュートにも2点二塁打が飛び出し、これで試合は振り出しに戻った。バーランダーは6安打、2四球、5失点、5三振の内容で、この回限りで降板。今季は自身3度目のサイ・ヤング賞(Cy Young Award)受賞を有力視されているが、またしてもワールドシリーズの舞台でさえないパフォーマンスとなった。

 アストロズは7回に満塁のピンチをしのぐと、9回に2死2塁とフィリーズを追い詰めたが、ジェレミー・ペーニャ(Jeremy Pena)が右翼に放った飛球はカステラノスにダイビングキャッチされ、試合は延長戦に突入。フィリーズは5回に同点打を打っていたリアルミュートの一発で10回表に勝ち越すと、最後はアレックス・ブレグマン(Alex Bregman)に二塁打、ユリエスキ・グリエル(Yuli Gurriel)に四球を許しながらも逃げ切った。

 0-5から逆転負けしたホームのアストロズは、これが今ポストシーズン初黒星。再びホームで行われる29日の第2戦で立て直しを図る。(c)AFP