【10月29日 AFP】国際自動車連盟(FIA)は28日、フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するレッドブル(Red Bull)が2021年シーズンに予算制限に違反した件で、罰金700万ドル(約10億円)を科すと発表した。一方で同年獲得したポイントは減点されなかった。

 処分には空力テストの制限も含まれており、マシンを設計する際の風洞稼働時間とCFD(数値流体力学)の使用が10パーセント削減されることになった。

 FIAの発表によると、レッドブルは予算制限を186万ポンド(約3億1800万円)超過していた。レッドブルは昨季、マックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)がメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)を抑えて選手権制覇を果たした。

 処分の発表に先立ち、レッドブルはFIAと違反を認める協定に合意していた。罰金の支払期限は30日以内で、空力テストの制限は2023年シーズンに適用される。

 レッドブルのクリスチャン・ホーナー(Christian Horner)代表は、今回のペナルティーは「甚大」だとした一方で、予算超過分はマシン開発に一切費やしていないと改めて主張。処分を「冷静に受け止め」、「不本意ではあるが清算する」ことを選択したとも付け加えた。(c)AFP