【10月28日 AFP】フランス農業省は27日、首都パリ近郊で狂犬病の犬が確認されたと発表した。数人がかまれたという。フランスでの狂犬病の確認はまれ。

 農業省の発表によると、狂犬病の犬が確認されたのは、パリ南方エソンヌ(Essonne)県エブリークールクーロンヌ(Evry-Courcouronnes)の保護施設。ハスキーの雑種だという。

 犬が隔離される前に数人がかまれたが、パスツール研究所(Pasteur Institute)の狂犬病対策センターで直ちに暴露後予防措置を受けた。

 犬は今月19日から発病の兆候を示し、25日に死んだ。

 当局によると、犬は「狂犬病が流行しているモロッコから密輸された」可能性があることがこれまでの捜査で分かった。

 農業省のウェブサイトによると、フランスでは2001年以降、コウモリが媒介するものを除き、狂犬病は確認されていない。(c)AFP