【10月28日 AFP】2022年サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)の組織委員会は27日、前日にオーストラリア男子代表チームがカタールにおける人権侵害を非難し、移民労働者やLGBTQ(性的少数者)の扱いの改善を求めたことを受け、「完璧な国は存在しない」と反論した。

 組織委は「このW杯が生活改善に変革的な影響を与えられるよう、われわれはあらゆる努力を注いできた」と主張。さらに「このW杯に貢献している労働者全員の健康、安全、安心、尊厳を守ることが、われわれの最優先事項である」とし、ここ5年間で建設現場の安全性と労働条件の改善を遂行してきたとも強調した。

「新しい法律や改革は定着に時間を要する。それに、労働法の確実な施行は、オーストラリアを含めて世界的な課題となっている」

「完璧な国は存在しない。大規模な大会の開催国であろうがなかろうが、どの国もそれぞれの課題を抱えている」 (c)AFP