【10月28日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は27日、国内外のロシア専門家を集めて毎年開かれるバルダイ会議(Valdai Discussion Club)で演説し、向こう10年間は第2次世界大戦(World War II)以降「最も危険」な時代になると述べ、西側諸国が世界を支配しようとしていると非難した。

 プーチン氏は「今後、恐らく第2次世界大戦以降最も危険で予測不可能、それと同時に重要な10年が訪れるだろう」と言明。「西側諸国は人類を単独で統治することはできないが、必死でそれを試みている。世界の人たちの大半は、もはやそれに我慢ができなくなっている」と指摘したほか、西側諸国はロシアの「破壊」を試みており、同国は「存在する権利を守っているだけ」だと主張した。

 プーチン氏はさらに会議で、ウクライナ侵攻は「世界秩序全体の地殻変動」の一部にすぎないと説明。ウクライナが放射性物質をまき散らす「汚い爆弾」を準備しているとの主張を繰り返し、国際原子力機関(IAEA)は「できるだけ早く」同国の核施設を査察すべきだと訴えた。(c)AFP