【10月27日 AFP】独自動車大手アウディ(Audi)は26日、フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するザウバー(Sauber)に2026年からパワーユニット(PU)を供給すると発表した。

 現在フェラーリ(Ferrari)製のPUでアルファロメオ(Alfa Romeo Racing)として参戦中のザウバーは、アルファロメオとのタッグを2023年限りで終了。2025シーズンいっぱいはフェラーリのPUを継続して使用することとなる。

 F1参戦30年で優勝は2008年のカナダGP(Canadian Grand Prix)の1度のみ(BMWザウバー<BMW Sauber>として)となっているザウバーは、アウディにとっては最初の供給元となる。

 ザウバー代表兼最高経営責任者(CEO)のフレデリック・バスール(Frederic Vasseur)氏は、「アウディの公式ワークスチームになるのは、名誉であるのと同時に、大きな責任を伴う」とコメントすると、「将来に向けての最良の選択であり、われわれはアウディがF1で定めた目標を達成するための力になれると確信している」と自信を示した。

 PUは独インゴルシュタット(Ingolstadt)にあるアウディの施設で開発されるという。アウディは8月、「F1パワートレインがドイツで製造されるのはこの十数年では初」と参戦を表明して話題をさらった。(c)AFP