【10月26日 CNS】中国で「価格の端数の切り上げ請求」が話題となっている。人民元(1元=約20.38円)より少額の1角(0.1元<約2円>)という単位があるが、支払いにはほとんど使われていないのが実情。店側が端数を切り捨ててサービスするのが伝統的な商習慣だが、最近は端数を切り上げるケースが増え、「小さいながら大きな問題」となっている。

 遼寧省(Liaoning)大連市(Dalian)のある男性は「レストランで友人たちと食事し、会計は930.9元(約1万8973円)だったのに、931元(約1万8976円)請求された」とインターネットに投稿。SNS「微博(ウェイボー、Weibo)」のホット検索リストにランクインされ、大連市の市場監督管理局が価格法に基づきレストランを調査する事態に発展した。

 同じように江蘇省(Jiangsu)南通市(Nantong)のレストランでは、女性客が245.5元(約5003円)の会計に対し246元(約5014円)を請求された。女性がレジの店員に尋ねると、「システムが自動的に切り上げた」と言われたという。女性は「現金で支払うならともかく、モバイル決済なら小数点2桁まで支払いができる」と指摘。中国では「微信(ウィーチャット、WeChat)」「支付宝(アリペイ、Alipay)」などのスマホ決済が日常的に使われており、端数を支払うことも簡単となっている。女性が「消費者センターに苦情を申し立ててもいい」と伝えると、店側は0.5元(約10円)分の請求を取りやめた。

 中国人民大学(Renmin University of China)の劉俊海(Liu Junhai)教授は「疑問に感じても主張できない消費者もいる。行政の監督が必要だ」と指摘。実際、端数を切り上げていた福建省(Fujian)アモイ市(Xiamen)のレストランが4148.41元(約8万4554円)の罰金を科された例もある。劉教授は「処罰だけでなく事前に行政指導を行い、店側がよこしまな考えを持たないようにする必要がある」と話している。(c)CNS/JCM/AFPBB News