【10月25日 AFP】(更新、写真追加)英国のチャールズ国王(King Charles III)は25日、リズ・トラス(Liz Truss)首相の辞任を認め、与党・保守党党首に選出されたリシ・スナク(Rishi Sunak)元財務相を首相に任命した。

 バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)が公表した写真によると、国王は任命の際、非白人で初の首相となるスナク氏と握手を交わした。

 スナク氏は、今年に入って3人目の首相となった。トラス政権がわずか49日間で崩壊したのを受け、深刻な状況に陥っている経済を立て直すと表明している。

 官邸を去るトラス氏は、スナク氏に対して「何事においても成功」するよう願っているとエールを送り、英国は直面する課題に対応するための「大胆さ」を必要としていると強調した。

 スナク氏は24日、党首選で唯一の対立候補だったペニー・モーダント(Penny Mordaunt)下院院内総務が、立候補に必要な数の推薦人を確保できす撤退したことで、無投票で党首に当選していた。

 国王から首相に任命された後、首相官邸前で演説したスナク氏は、前任のトラス氏の過ちを是正すると表明するとともに、難しい決断を下す必要があるとの考えを示した。

 一方、ロシアによるウクライナ侵攻に関しては「うまく終わらせなければならないひどい戦争」だと形容し、ロシア軍と戦うウクライナを支援すると明言した。(c)AFP