【10月25日 AFP】イランのホセイン・アミール・アブドラヒアン(Hossein Amir-Abdollahian)外相は24日、ロシアがウクライナでイラン製ドローン(無人機)を使用していることが明らかになれば、イラン政府としては「無関心」でいないとの立場を示した。

 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は先に、ロシアはイランにドローン約2000機を発注したと語った。ウクライナ政府は、同種のドローンが最近のロシアによる国内各地への攻撃で使用されたとしている。

 イランの地元メディアが公開した映像によると、アブドラヒアン外相は「ロシアにはウクライナとの戦争で使用するためのドローンも他の兵器も一切供与していない」と従来の主張を繰り返す一方で、ロシアとの防衛協力は認めた。

 外相は、ロシアへのドローン供与説をめぐり、イランとしてはウクライナと直接協議する用意があると表明。欧州連合(EU)の外相に当たるジョセップ・ボレル(Josep Borrell)外交安全保障上級代表にも最近、そうした考えを伝えたことを明らかにした。

 ボレル氏に対し、「ロシアがウクライナとの戦争でイラン製ドローンを使用したことが明らかになれば、われわれは絶対に無関心ではいないことを強調した」としている。(c)AFP