【10月25日 AFP】アラブ首長国連邦(UAE)の商業の中心地、ドバイ(Dubai)を拠点に創設されるチームの男子プロバスケットボール・ユーロリーグ(Euroleague)への加入交渉が進められていると、同国の実業家が24日、AFPの取材で明かした。

 結成前のチームの創設者で、会長を務めるアブドラ・ナブーダ(Abdullah Al Naboodah)氏は、今月11日にドバイで開かれたユーロリーグクラブの株主13人との会合を終え、契約締結に向けて「明るい」兆しがあると述べた。

 世界最高峰の米プロバスケットボール(NBA)に次ぐと自負するユーロリーグは、欧州バスケットボールのトップリーグで、スペインのレアル・マドリード(Real Madrid)が歴代最多10回の優勝を記録している。

 湾岸諸国は近年、その潤沢な資金で次々と世界のスポーツ界と契約を結んでおり、人権問題などから目をそらす「スポーツウオッシング」だと非難されている。

 これに先立ち、ユーロリーグのマーシャル・グリックマン(Marshall Glickman)最高経営責任者(CEO)は、1万7000席を誇るドバイのアリーナで会合が行われたとの報道を認め、リーグとクラブ関係者が「協力機会の可能性」について話し合ったと明かした。

 一方でナブーダ氏は、現在トルコの国営航空会社ターキッシュエアラインズ(Turkish Airlines)が保持しているリーグのネーミングライツ獲得に向け、5000万ユーロ(約73億円)から6000万ユーロ(約88億円)を提示したとする報道については否定した。

 NBAは今月上旬、UAEの首都アブダビで初めて試合を開催。アトランタ・ホークス(Atlanta Hawks)対ミルウォーキー・バックス(Milwaukee Bucks)のプレシーズン2試合は、いずれもチケット完売となった。(c)AFP