【10月24日 AFP】ミャンマーの宗教省は、国内で最も神聖とされるヤンゴンの寺院シュエダゴン・パゴダ(Shwedagon Pagoda)に、ラブドール2体を持ち込み「儀式」を行おうとした集団を訴える方針だ。国営メディアが24日、報じた。

 国営英字紙「ミャンマーの新しい灯(Global New Light of Myanmar)」によると、8人あまりの集団は寺院内にラブドール2体を持ち込もうとしたが、警備員に阻止された。

 このため、集団は人形を敷地外に置いておき、仏塔の周りを見学した後、寺院の駐車場に移動し、「まじないの儀式」を始めた。儀式の最中に警備員が介入し、人形を寺院の敷地外に移動させたという。

 儀式の詳細には触れられていない。

 国営メディアが報じた写真には、ティアラや伝統衣装を身に着け、合掌をした人形の前に、果物や花が供えられているのが確認できる。

 現地報道は、この衣装は加護と幸運をもたらすとされる精霊のものだとしている。

 集団は「仏教を侮辱した」として訴追されるという。

 シュエダゴン・パゴダには、釈迦(しゃか)の頭髪が納められているとされている。(c)AFP