【10月24日 AFP】ウクライナ保安局(SBU)は23日、航空エンジン製造大手モトール・シーチ(Motor Sich)の社長と国際部門責任者の2人を拘束したと発表した。ロシア向けのエンジン供給をめぐる「共謀」と「侵略国支援」の容疑がかけられている。

 SBUによると、ロシアが一部支配する南部ザポリージャ(Zaporizhzhia)州にある同社工場の首脳が、ロシアの軍需最大手ロステック(Rostec)と共謀。「ウクライナ製の航空機エンジンを侵略国に大量供給する違法な輸出ルートを確立した」とされる。

 輸出されたエンジンは、ロシア軍の攻撃ヘリコプターの生産や修理に用いられ、ウクライナ製エンジンを搭載した機種が侵攻で使用されたという。

 2人は、中東や欧州、東アジアの企業を経由して受注することで、対ロシア経済制裁を回避していたとされる。

 ロシアは、2014年のクリミア(Crimea)半島併合まで、モトール・シーチの最大の顧客だった。(c)AFP