【10月21日 AFP】ボクシング、WBC世界ヘビー級王者のタイソン・フューリー(Tyson Fury、英国)が、12月3日に英ロンドンでデレック・チソラ(Derek Chisora、英国)とのタイトル防衛戦に臨むことになった。

 先日、元同級王者の同胞アンソニー・ジョシュア(Anthony Joshua)との一戦に向けた交渉が破談に終わっていた「ジプシー・キング」こと無敗王者のフューリーは、2011年と2014年にチソラを倒しており、今回が3度目の対戦となる。

 リングに戻るのはディリアン・ホワイト(Dillian Whyte、英国)から6回KO勝ちを収めた今年4月以来で、トッテナム・ホットスパー・スタジアム(Tottenham Hotspur Stadium)で行われる今回の一戦ではWBCのベルトを懸けることになる。

 38歳のチソラとのファイトは、IBF・WBA・WBOのベルトを持つ同級王者オレクサンドル・ウシク(Oleksandr Usyk、ウクライナ)とのタイトル統一戦に向けた調整とみられている。しかし、ジョシュアに8月の再戦で2度目の勝利を記録しているウシクは、来年まで試合を行うつもりはないとの意向を示していた。

 12月のファイトはジョシュア戦のような注目には欠けるものの、2020年10月のウシク戦で惜しくも判定負けとなったチソラが名乗りを上げたことについて、フューリーは20日、称賛の言葉を口にした。

 フューリーは「俺はこのファイトを売り込むつもりはない」とし、「これまで大物ボクサーたちに試合をオファーしてきたが、やつらは打ち負かされたくないんだ」と語った。

「チソラに対しては、ウシクと同じくらい評価している。だから、世界で最も手ごわい相手のつもりで練習する」

「彼のスタイルは変わったが、俺もそうだ。以前は動かずにジャブを打っていたが、今の俺はデストロイヤーだ。だから、誰かがノックアウトされる」

「もし、相手が俺に強烈な一発をかましたらこっちがノックアウトされるし、その逆もあり得る。だから、ファンにはたまらない試合になるだろう」 (c)AFP