【10月20日 AFP】欧州連合(EU)の議長国を務めるチェコ政府は20日、ウクライナへの攻撃に使用することを目的としたイラン製ドローン(無人機)をロシアに提供した3個人と1団体に対し、制裁を科すことで合意したと発表した。

 チェコはツイッター(Twitter)で、EU加盟各国の大使による3日間の協議を経て、ウクライナを攻撃したイラン製ドローンを供給する個人・団体への措置をめぐって合意したと投稿。

 ドローン輸送を担当する3個人と1団体の資産を凍結するとともに、過去の制裁リストに掲載されているイランの4団体にも制裁を拡大する用意があると警告した。今回の制裁措置は、20日に発効する。

 ウクライナは17日、ロシアがイラン製ドローン4機を使って首都キーウを爆撃したと非難。また先月中旬以降、防空システムでイラン製ドローン223機を撃墜したと発表している。

 これについてロシア大統領府は、自国軍がウクライナでイラン製ドローンを使用しているという情報は把握していないと説明。またイラン政府は、自国がロシアに兵器を提供しているという主張は「事実無根」だと訴えている。(c)AFP