【10月19日 AFP】ラグビー南アフリカ代表のジャック・ニーナバー(Jacques Nienaber)ヘッドコーチ(HC)は18日、英ロンドンのトゥイッケナム・スタジアム(Twickenham Stadium)で11月26日に予定されているイングランドとのテストマッチでは、日本のチームに所属する選手を起用できると明かした。

 2019年W杯日本大会(Rugby World Cup 2019)決勝の再戦となるこの試合は、テストマッチ期間外での開催となるが、ジャパンラグビーリーグワンの各クラブは、南アフリカ選手9人の派遣期間を延長することで合意した。

 日本でプレーする選手では、マルコム・マークス(Malcolm Marx)やルード・デヤハー(Lood de Jager)、フランコ・モスタート(Franco Mostert)、クワッガ・スミス(Kwagga Smith)、ピーター・ステフ・デュトイ(Pieter-Steph Du Toit)らが欧州ツアーに向けたメンバーに選ばれる可能性が高い。

 南アフリカでは他にも、ファフ・デクラーク(Faf de Klerk)やジェシー・クリエル(Jesse Kriel)、ダミアン・デ・アレンデ(Damian de Allende)、ウィリー・レ・ルー(Willie Le Roux)が日本のチームに所属している。

 ニーナバーHCは「イングランドとのテストマッチに向けて、選手の選出を許可する形で協力してくれた日本のクラブに心から謝意を表したい」とコメントした。

「われわれは(2023年の)W杯に向けて流れをつくっている段階。優勝候補の一角であるイングランドとの試合は、その過程において非常に重要な役割がある」

 また、英国やアイルランド、フランスでプレーしている選手に関しては、11月19日にジェノバ(Genoa)で行われるイタリア戦後、クラブに戻されると付け加えた。

 世界ランキング3位の南アフリカは、11月5日に敵地ダブリンで同1位のアイルランド、同12日に仏マルセイユで同2位のフランスと戦った後、イタリア戦、イングランド戦と続く過酷な日程で欧州遠征に臨む。ニーナバーHCは、遠征メンバー54人を10月28日に発表するとしている。(c)AFP