【10月19日 AFP】ドイツのサイバーセキュリティー機関の長官が、ロシアの情報機関と関係を持っているとの疑惑を受け、解任された。内務省報道官が18日、AFPに明かした。

 解任されたのは、ドイツ連邦電子情報保安局(BSI)のアルネ・シェーンボーム(Arne Schoenbohm)長官。ドイツ公共放送ZDFは今月上旬に放送した風刺番組で、シェーンボーム氏が2012年に共同設立した団体「ドイツ・サイバーセキュリティー安全諮問委員会(Cyber Security Council Germany)」を通じてロシアの情報機関と接点を持っていると指摘していた。

 同委員会は、企業、政府機関、政策立案者にサイバーセキュリティーの問題について助言している。ZDFによると、加盟企業のうちの1社が、旧ソ連の国家保安委員会(KGB)元職員が創業したロシアのサイバーセキュリティー企業の子会社であったことが判明した。

 内務省報道官は、この疑惑によりBSI長官としての「世論の信頼が永久に損なわれた」ことから、シェーンボーム氏が即時解任されたと説明した。(c)AFP