【10月18日 AFP】ラグビーイングランド・プレミアシップの名門ワスプス(Wasps)が17日、破産申請し、所属選手ら全員が解雇となった。これでプレミアシップはここ3週間で2クラブが破産申請する危機に陥っている。

 前週に破産申請する意向を表明したワスプスは、プレミアシップから出場停止処分を受け、15日に予定されていたエクセター・チーフス(Exeter Chiefs)戦は中止となっていた。

 すでにウスター・ウォリアーズ(Worcester Warriors)も破産申請しており、現在プレミアシップは11クラブ体制となっている。

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)による「無過失の」破産であることを証明できなかった場合は、両チームとも2部降格となるが、ワスプスの管財人側は、クラブ存続に向けた取引の成立に自信を示している。

 ワスプスは25年前のプロ化以降一度もプレミアシップから降格しておらず、2003〜05年、08年に優勝。ヨーロピアンラグビーチャンピオンズカップ(European Rugby Champions Cup、旧ハイネケンカップ<Heineken Cup>)でも2度頂点に立ち、ヨーロピアンラグビーチャレンジカップ(European Rugby Challenge Cup)制覇も達成。この間に数々の有名選手を輩出している。(c)AFP/John WEAVER