【10月16日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)の殿堂入り選手で、リーグ史に残る守備職人であるディケンベ・ムトンボ(Dikembe Mutombo)氏が、脳腫瘍の治療を受けていることが分かった。リーグが15日に発表した。

 現在のコンゴ民主共和国の出身で、56歳になるムトンボ氏は、長い現役キャリアで複数のチームを渡り歩き、引退後はNBAのグローバルアンバサダーも長年務めている。リーグは家族の代理として「ディケンベ・ムトンボは現在、脳腫瘍の治療を行っている。アトランタ(Atlanta)で専門家のチームによる最高のケアを受けており、素晴らしい心持ちで治療を始めている」と発表した。

 ムトンボ氏は1991年のドラフトでデンバー・ナゲッツ(Denver Nuggets)から1巡目指名されると、フィラデルフィア・セブンティシクサーズ(Philadelphia 76ers)、アトランタ・ホークス(Atlanta Hawks)、ニュージャージー・ネッツ(New Jersey Nets、現ブルックリン・ネッツ<Brooklyn Nets>)などでプレー。ファイナルには2回進出したが、いずれも優勝には手が届かなかった。

 オールスターゲームには8回選出され、ブロックショット通算3289本はアキーム・オラジュワン(Hakeem Olajuwon)に次ぐ歴代2位。最優秀守備選手賞を4回受賞し、NBAで18シーズンを過ごした後の2009年にプロ生活を締めくくった。(c)AFP