【4月6日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)の伝説であるディケンベ・ムトンボ(Dikembe Mutombo)氏が5日、自ら「親友」と表現する姚明(Yao Ming、ヤオ・ミン)氏のバスケットボール殿堂(Basketball Hall of Fame)入りを称賛し、多くのアジア人選手が姚氏に続いてほしいと呼びかけた。

 ムトンボ氏は、アジアでプレーする多くの選手は、居心地の良い場所を離れて、2016年の殿堂入りメンバーになった姚氏のように、リスクを冒すべきだと主張している。

 NBAのグローバル親善大使であるムトンボ氏は、訪問中のシンガポールで、アジアの子どもにバスケットボールを普及させるための会議に出席し、「仲間で親友の姚明、私はビッグ姚と呼んでいますが、彼の殿堂入りに興奮しています」と語っている。

「彼は殿堂入りにふさわしい。心から尊敬していますし、彼が私たちに与えてくれた全てのことに感謝しています。早く彼を強く抱きしめたいです」

 49歳のムトンボ氏は、アジア人選手がバスケットボール最高峰の舞台に挑戦する上で、最大の障壁となっているのは文化だと考えている。

「アジアの文化は、チャレンジに消極的です。NBAでもっとたくさんのアジア人選手が見たいです。姚と私はさまざまなことを話し合ってきましたが、彼らが来ない最大の要因は躊躇(ちゅうちょ)だと思います」

「たくさんの人が、姚に中国から出るよう説得しました。姚は自分自身だけで来たわけではありません。困難な作業でした」

 姚氏は、2002年に中国プロバスケットボールリーグ(CBA)の上海シャークス(Shanghai Sharks)を優勝に導き、同年のNBAドラフトで1位指名を受け、ヒューストン・ロケッツ(Houston Rockets)のスター選手として活躍。オールスターゲームには、2003年からの7年連続に加えて2011年の計8回選出され、2005年にはマイケル・ジョーダン(Michael Jordan)氏が保持していた歴代最多得票の記録を更新した。(c)AFP/Matthew MOHAN