【10月15日 AFP】バルト3国リトアニアのアルビーダス・アヌシャウスカス(Arvydas Anusauskas)国防相は14日、南東部パブラデ(Pabrade)に2019年から配備されている米重戦車大隊の駐留期間が少なくとも2026年まで延長されたと明らかにした。ロシアの脅威が続いていることを受けての措置。

 アヌシャウスカス氏はベルギーの首都ブリュッセルでロイド・オースティン(Lloyd Austin)米国防長官との会談後、この措置について「現政権が設定した最重要目標の一つである米軍の恒久的なリトアニア駐留」につながるものだと文書で説明した。

 リトアニアのケストゥティス・バドリス(Kestutis Budrys)大統領補佐官(国家安全保障問題担当)はロシア軍について、「北大西洋条約機構(NATO)に対する脅威評価を変えるほど弱体化していない」との見解を示した。

 バドリス氏は米首都ワシントンでジェイク・サリバン(Jake Sullivan)米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)と会談した後の記者会見で、ロシアがNATO加盟国を攻撃する可能性は依然として低いとの見方を示す一方、「だが、ウクライナでの行動や、ウクライナ侵攻にベラルーシを巻き込もうとしていることを見ても、安穏としてはいられない」と述べた。(c)AFP