【10月15日 AFP】昨年の第125回ボストン・マラソン(2021 Boston Marathon)を制したダイアナ・キプヨゲイ(Diana Kipyogei)らケニアの女子選手2人が、反ドーピング規定違反で暫定資格停止処分を受けたと、陸上競技の不正防止機関「アスレチックス・インテグリティ・ユニット(AIU)」が14日に明らかにした。

 キプヨゲイは同胞のベティ・ウィルソン・レンプス(Betty Wilson Lempus)とともに、「虚偽の情報または書類の提供によって、AIUの調査を妨害あるいは遅延させたことを含む」証拠偽造の疑惑が持たれている。

 両選手は2021年のドーピング検査でトリアムシノロン(triamcinolone)に陽性反応を示した。この物質は当時、場合によっては認められていたものの、今年1月から全面的に禁止された。

 28歳のキプヨゲイが2021年のボストン・マラソン優勝後に陽性が確認された一方で、31歳のレンプスは同年のパリ・ハーフマラソン(Paris Half Marathon 2021)を制した後、当初は仏反ドーピング機関の検査をクリアしていたが、AIUが同選手の説明に関して追加調査を行っていた。

 今年に入り資格停止処分を受けたケニアの選手は、これで23人となった。(c)AFP