【今週のSDGs Picks】中米の河川や浜辺覆うプラスチックごみ
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【10月16日 AFP】中米エルサルバドルにあるスチトラン湖(Lake Suchitlan)。水面には、清涼飲料水のボトルや薬の容器、ぼろぼろのビーチサンダルなど、川から流れ込んだ色とりどりのプラスチックごみが浮かんでいる。
広さ135平方キロのスチトラン湖は、水力発電所の貯水池の役割を果たし、国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)から「国際的に重要な湿地(Wetlands of International Importance)」として認定されている。
カリブ海(Caribbean Sea)に面したホンジュラスの沿岸部でも同様の光景が広がり、ごみ数千トンが隣国グアテマラから流れ着いている。
ホンジュラスの首都テグシガルパ北方約200キロにあるオモア(Omoa)は、海岸線には美しいヤシの木が並んでいるが、カリブ海沿岸でプラスチックごみの被害が最も深刻な地域の一つだ。
オランダのNGO「オーシャン・クリーンアップ(The Ocean Cleanup)」によると、グアテマラを流れるモタグア(Motagua)川支流のラスバカス(Las Vacas)川からオモアに流れ着くプラスチックごみは年間約2万トン。大半はグアテマラ首都のごみ埋め立て地から流れ出したものだ。
国連環境計画(UNEP)は、世界の海洋に流れ込むプラスチックごみは年間1100万トンに上っているとし、今後20年で3倍に増える恐れがあると警鐘を鳴らしている。
映像は9月9、11日撮影。(c)AFP/Carlos Mario MARQUEZ