【10月13日 AFP】トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は13日、訪問先のカザフスタンで、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領と会談した。両大統領による会談はここ3か月で4回目となり、エルドアン氏は両国の良好な協力関係を維持していく姿勢を改めて示した。

 米国と欧州連合(EU)は、ウクライナ侵攻をめぐってロシアに科した制裁に追従するよう、トルコへの圧力を強めている。だが、エルドアン氏はこれを拒否し、北大西洋条約機構(NATO)加盟国でありながら中立的な立場でロシアとウクライナの停戦交渉に参加。ロシアとは一連の経済協力で合意し、ここ数か月間で同国への輸出額を倍増させた。

 カザフスタンで開かれた地域サミットの冒頭でプーチン氏と会談したエルドアン氏は、トルコが来年の稼働開始を目指す同国初の原子力発電所をロシアが建設することに言及したほか、自国の北部にロシアが第2の原発を建設する案についても打診した。

 一方プーチン氏は、自国産の天然ガス輸送をめぐり、「今日、欧州向けを含めて、最も信頼できる輸送ルートはトルコ経由だということが分かった。諸外国に供給するため、トルコにガスハブを開設する可能性を検討することも可能だ」と述べた。

 エルドアン氏は、ロシアによるウクライナ侵攻開始以降、ロシアおよび西側諸国との開かれた対話の維持を目指してきている。(c)AFP