【10月13日 AFP】フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は12日、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領はウクライナとの和平交渉の席に戻るべきだと主張した。ウクライナについても、いずれは同氏と協議せざるを得ないだろうとの見解を示した。

 マクロン氏は国営テレビのフランス2(France 2)で「今はまず、ウラジーミル・プーチン氏がこの戦争をやめ、ウクライナの領土保全を尊重し、交渉の席に戻るべきだ」と強調。「世界規模の戦争」は回避したいと述べた。

 ウクライナ軍によるクリミア(Crimea)半島奪還作戦を支持するかとの問いには、双方ともに「紛争のいずれかの局面で交渉の席に戻る必要が出てくるだろう」と回答。「問題は、戦いの目的を軍事的手段のみで達成するかどうか」だが、「(それを)決めるのはウクライナ国民だ」と語った。

 ウクライナ側がプーチン氏とは交渉しないと宣言している点を指摘されると、「どこかの時点では(交渉が)必要になるという話だ。私は常に、完全を求める姿勢は避けてきたつもりだ」と述べた。

 一方、ロシアが今週、ウクライナ各地に大規模攻撃を行ったことについて、マクロン氏は「ウクライナの抵抗を抑える」ことが狙いだとの見方を示し、フランスはウクライナに防空システムを供与すると表明した。(c)AFP