【10月14日 Xinhua News】中国山西省(Shanxi)臨汾市(Linfen)洪洞県に、第1次(1961年)全国重点文物保護単位(国宝・重要文化財に相当)に指定された広勝寺がある。上寺と下寺に分かれており、上寺の毘盧(びる)殿の北壁には明代の十二円覚菩薩図がある。

 十二円覚菩薩とは、円覚経に登場する文殊、普賢、普眼、金剛蔵、弥勒、清浄慧、威徳自在、弁音、浄諸業障、普覚、円覚、賢善首の各菩薩を指す。壁画は幅11・8メートル、高さ3・8メートルで、民間絵師が描いたとされるが、生き生きとした表情と動作、衣装のひだや装飾品の細部にいたる描写など高い技術を持つ。寺院壁画の名作であり、中国の寺院では珍しい大型の十二円覚菩薩図でもある。(c)Xinhua News/AFPBB News