【10月11日 CGTN Japanese】中国中部にある江西省の井岡山大学蜘蛛(クモ)生物学研究チームはこのほど、中国で「イバンクモ(Iban spider)属」を初めて発見しました。これはクモの新種で、江西省の略称「贛」を冠し、「ガン・イバンクモ」と命名されました。

 井岡山大学蜘蛛生物学研究チームの主要メンバーである劉科科氏の紹介によりますと、イバンクモは東南アジアのボルネオ島で初めて発見され、スリランカの生物学者ベンジャミン博士が2014年にイバンクモ属を確立しました。これまで、世界でイバンクモ属は一つしか発見されていませんでした。2020年7月、劉氏のチームは井岡山国家自然保護区でイバンクモ属のクモを捕りました。

 同チームは9月29日付の学術誌「Biodiversity Data Journal」に論文を発表し、中国で記録されたクモ属の新メンバーを紹介し、これで、中国で記録されたカニグモ科は312種に増加したということです。

 また、今年10月までに、同チームが過去10年にわたって行った江西省のクモ資源に対する研究で、発見かつ命名されたクモの新種は100種を超え、そのうち多くはアジア初か中国初だということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News