【10月11日 AFP】国際自動車連盟(FIA)は10日、フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するレッドブル(Red Bull)が2021年シーズンの予算制限を超過したと明らかにした。違反の程度は「軽微」で、処分の内容は後日決定するとしている。

 FIAが指摘した「軽微な支出超過違反」とは、チームが総予算の5パーセント未満に当たる額を超えたことを意味し、「財務上のペナルティーか軽い競技上のペナルティー、またはその両方」が科される可能性がある。

 また、アストンマーティン(Aston Martin F1)も同様の財務規定違反が認められ、FIAは「現在、取るべき適切な措置を決定しているところ」だと説明している。

 F1は昨シーズンから、上限1億4500万ドル(約211億円)の年間予算制限を導入。競技の持続可能性に加え、大きなチームと小さなチームの競争力を近づけることを目的とし、とりわけメルセデスAMG(Mercedes AMG)やフェラーリ(Ferrari)、レッドブルが影響を受けた。

 それでもレッドブルは昨シーズン、マックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)がメルセデスのルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)を僅差で交わし、初の年間優勝を記録。フェルスタッペンは今季も総合優勝を決め、2連覇を達成している。

 今回の発表を受け、レッドブルはツイッター(Twitter)でコメントを発表し、「FIAによる『軽微な支出超過違反』という調査結果を、驚きと失望をもって受け止めている」とつづった。違反については否定し、「関連コストは2021年の予算上限内であると確信しており、FIAの調査結果は慎重に検討していく必要がある」との考えを示した。(c)AFP