【10月10日 AFP】ベネズエラ当局は9日、首都近郊で大雨に伴い川が氾濫し、がれき交じりの土砂が住宅地に流入した結果、少なくとも22人が死亡、50人以上が行方不明になっていると明らかにした。

 被害があったのは首都カラカスから50キロ離れたアラグア(Aragua)州ラステヘリアス(Las Tejerias)。デルシー・ロドリゲス(Delcy Rodriguez)副大統領は、「非常に大きな被害がもたらされた。人的被害ではこれまでに22人が死亡し、52人以上が行方不明となっている」と地元メディアに語った。現在、行方不明者の捜索活動が行われているという。

 家屋や店舗が倒壊し、通りは泥とともに倒木や家財道具、車両などで覆われた。

 現場で自ら作業に参加していたレミヒオ・セバジョス(Remigio Ceballos)内務・法務相は、約1000人が救助活動に参加しているとAFPに語った。

 地元住民は行方不明の家族を捜すため、がれきを掘り起こしていた。捜索チームも救助犬を連れて到着した。

 セバジョス氏は、ベネズエラの北を前夜に通過したハリケーン「ジュリア(Julia)」の影響で大雨がもたらされたとの見方を示した。

 セバジョス氏は、通常1か月分の雨量が1日で降り、「記録的な大雨となった」と述べた。(c)AFP