【10月6日 AFP】ウクライナサッカー協会(UAF)のアンドリー・パベルコ(Andriy Pavelko)会長は5日、2030年のW杯(2030 World Cup)の共催を目指すスペインとポルトガルに加わると発表し、欧州サッカー界の「団結」を表明した。

 スペインとポルトガルは2年前に共催案を発表しているが、ロシアのウクライナ侵攻により政治的な推進力を得ることとなった。

 パベルコ会長は報道陣に「かつてないほど団結している欧州サッカーファミリーは、ウクライナ人への犯罪を糾弾し、われわれの秩序の根底にある価値観への決意を示した」と話した。

 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は、W杯招致について「われわれの共同勝利への信頼に対する象徴にして余りあるものだ」とコメント。ツイッター(Twitter)に、「ウクライナは耐えて最後には勝つ。パートナーたちとの団結によって復興するだろう」と投稿した。

 また、SNSに投稿された動画で大統領は、欧州連合(EU)の2か国がウクライナと共催する立場を表明したことは「非常に象徴的」であると話した。

 30年大会をめぐっては先月エジプト、ギリシャ、サウジアラビアの3か国がW杯共催招致に向けて協議していると発表。8月にはウルグアイ、アルゼンチン、チリ、パラグアイの南米4か国が共同で名乗りを上げた。  

 国際サッカー連盟(FIFA)は、30年W杯の開催地を24年に選出する予定となっている。(c)AFP