【10月5日 AFP】メキシコで4日、昨年初めに行方不明となった娘を捜していた活動家の女性が射殺された。同国では行方不明者の家族が殺害される事件が相次いでいる。

 射殺されたエスメラルダ・ガヤルドさんは「The Voice of the Disappeared(失踪者の声)」のメンバー。検察によると、中部の都市プエブラ(Puebla)で通勤途中に撃たれた。

 ガヤルドさんの娘ベトザベ・アルバラドさんは昨年1月、ギャングによる性的搾取が目的の人身売買が横行する地域で友人と一緒にいるところを目撃されて以来、行方不明となっている。

 当局は、ガヤルドさんの殺害と娘の失踪の関係性を調べるとしている。

 ガヤルドさんは娘の行方を必死に捜していた。1か月前の地元ニュースサイトのインタビューでは「彼らは私から娘を奪った。もし、娘が聞いているならこう言いたい。愛している、まだあなたのことを捜している、お母さんはあなたのことを見捨てない」と訴えていた。

 メキシコでは10万人以上が行方不明となっている。家族が殺害される事件も発生しており、捜索は危険が伴う。(c)AFP