【10月5日 AFP】2029年のアジア冬季競技大会(Asian Winter Games)が、サウジアラビアの未来的な巨大都市ネオム(NEOM)で開催されることが決まった。アジア・オリンピック評議会(OCA)が4日、発表した。冬季アジア大会が西アジアで開催されるのは初となる。

 ネオムはサウジアラビアの砂漠に5000億ドル(約72兆円)をかけて開発中の都市で、大会はその中でも一年を通じて冬季スポーツが楽しめるとされるリゾート区画トロヘナ(Trojena)で開催される。

 ネオム開発プロジェクトのウェブサイトによれば、トロヘナでは「冬の気温が0度以下に下がり、年間を通じて他地域より10度も涼しい気候になっている」という。完成は2026年を予定している。

 サウジアラビアは近年、有名なボクシングの試合やフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)など、さまざまなスポーツイベントを主催しているが、人権問題から目をそらす「スポーツウオッシング」の手段だと非難されている。(c)AFP