【10月3日 AFP】イタリア・セリエAのフィオレンティーナ(Fiorentina)は2日、アタランタ(Atalanta)に0-1で敗れた同日の試合前に、ロッコ・コミッソ(Rocco Commisso)会長に対する「人種差別的」チャントがあったとして、政府に対して介入を要求した。

 フィオレンティーナのゼネラルマネジャー(GM)を務めるジョー・バローネ(Joe Barone)氏は発表文の中で、アタランタのファンがコミッソ会長に人種差別的な侮辱をしたと記した。地元メディアによれば、このチャントはコミッソ会長が同国南部の出身であることをからかう内容だったという。

 コミッソ会長はイタリア半島最南端のカラブリア(Calabria)州の出身だが、幼少期に米ニューヨークへ移住。米国の市民権を取得すると、その後はメディア界の富豪となった。

 同じくイタリア系米国人であるバローネ氏は「われわれは本日、恥ずべき出来事の目撃者となった。それは個人ではなく観客席全体によるものだった」と続けた。

「われわれは米国で人種差別と闘ったが、今日イタリアでは受け入れがたい状況に陥っている。リーグだけでなく、イタリアオリンピック委員会(CONI)や政府も介入しなければならない」

 イタリアでは、アタランタが本拠地を置くベルガモ(Bergamo)など北部の裕福な地域で黒人差別があった歴史から、南部の人々に対する地域差別と呼ばれるチャントは、人種差別と同様に深刻に受け止められている。(c)AFP