【10月3日 AFP】22F1第17戦シンガポールGP(Singapore Grand Prix 2022)は2日、決勝が行われ、レッドブル(Red Bull)のセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)が雨の影響を受けたレースを制して今季2勝目を挙げた。

 一方、同じくレッドブルのマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)はめまぐるしい展開の末7位に終わり、自身2度目となる総合優勝は次戦以降にお預けとなった。

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)により、2019年以来となったマリーナベイ・ストリート・サーキット(Marina Bay Street Circuit)でのナイトレースは、大雨によりレース開始が1時間以上遅れた。

 ポールポジションからスタートしたフェラーリ(Ferrari)のシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)に7.5秒差をつけ、1着でチェッカーフラッグを受けたペレスは、セーフティーカーの規定違反により落ち着かない数時間を過ごしたが、結局5秒のペナルティーが科されることになったため優勝が確定した。

 3位にはフェラーリのカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)が入った。

 マクラーレン(McLaren)のランド・ノリス(Lando Norris)、ダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)が4位と5位に入り、アストンマーティン(Aston Martin F1)のランス・ストロール(Lance Stroll)は6位となった。

 また、前回の2019年大会を制したアストンマーティンのセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)は8位、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は9位、アルファタウリ(AlphaTauri)のピエール・ガスリー(Pierre Gasly)は10位だった。

 数字の上ではこの日連覇を決める可能性もあったフェルスタッペンだが、そのためには優勝した上で自身にとって好都合な結果を待たねばならなかった。

 来週の第18戦日本GP(Japan Grand Prix 2022)を前に総合首位フェルスタッペンと同2位ルクレールとの差は104ポイントに縮まっており、同3位につけるペレスは2ポイント差でルクレールを追っている。

 フェルスタッペンが鈴鹿サーキット(Suzuka Circuit)で総合連覇を決めるには、レース後2位に112ポイント差をつける必要があるため、日本GPを制した上で、ルクレールが3位以下に終わればタイトル獲得となる。(c)AFP/Daniel HICKS