【10月2日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が2日、現在開催中の今季第17戦シンガポールGP(Singapore Grand Prix 2022)で、衛生面を理由に鼻ピアスの着用を引き続き認められることになった。しかしチームはスチュワードへの報告を怠ったとして、2万5000ユーロ(約355万円)の罰金を科された。

 年間優勝7回を誇るハミルトンは、国際自動車連盟(FIA)が選手のアクセサリー着用に関する取り締まりを強化したことを受け、最近のレースではピアスを外して出場していたが、今GPから再び着用。ピアスを外した影響で感染症にかかり、医師からの助言で再び着けるようにしていると説明していた。

 しかしチームは、本人に直接確認を取らないまま、ハミルトンはジュエリーとピアスを規定に従ってすべて外していると報告していたため、FIAから処分を受けた。

 ハミルトンは、何十年も前から存在するアクセサリー禁止のルールが、今季になって問題になっているのは「少しばかげている」と発言している。

「ずいぶん前に聞いた最高の言い訳は、熱くなるというものだった。炎に包まれたときに金属は熱くなるというんだ。だけどジッパーも金属なら、ヘルメットのバックルも金属だし、ワイヤーの中にはアルミが使われている」

「これほどささいな話をしなくてはならないのはおかしい。何もかもが少しばかげている。できれば関係者には配慮を求めたい。スチュワードの最も重要な役割は、僕らの安全性を保つことだ。しかしこれは安全性の問題じゃない」 (c)AFP/Daniel HICKS