【5月7日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は6日、レース中のアクセサリー着用禁止令をめぐって今週末の第5戦マイアミGP(Miami Grand Prix 2022)欠場を辞さない構えを見せたが、その後ほぼ全てのジュエリーを外して同GPのフリー走行に臨んだ。

 F1では先日、レース中のアクセサリー着用に対する取り締まり強化が選手に通達されたが、そのことが今GPの記者会見でも物議を醸した。

 ハミルトンは時計3個とブレスレット、ネックレス、鼻ピアスを着用して会見に臨み、「これ以上ジュエリーを着けられなかった」とジョーク。「リザーブドライバーもいるし、チームは週末に向けた準備ができている。この街はすることがたくさんあるから、自分はどちらでも大丈夫」と話し、レースに出ないでマイアミの街を観光してもいいとコメントした。

 ライバルのセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)からは、ハミルトンが「ターゲット」にされているとの指摘もあった中、結局ハミルトンは鼻ピアス以外の身に着けていたアクセサリーを外してこの日のフリー走行に参加。鼻ピアスについては今後2レースで例外的に着用を認められたと伝えられている。

 フリー走行では、メルセデスのジョージ・ラッセル(George Russell)が2回目にトップタイムの1分29秒938を記録。マシンのエアロダイナミクスがアップグレードされ、開幕からの問題が改善されたことを示した。

 レッドブル(Red Bull)の現世界王者マックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)がマシントラブルに見舞われた中、ドライバーズ選手権で首位に立つフェラーリ(Ferrari)のシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)がトップと0秒106差の2番手につけた。

 レッドブルはセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)が0秒212差で3番手に入り、通算7度の年間優勝を誇るハミルトンを僅差の4番手に抑えた。(c)AFP/Tim COLLINGS