【9月30日 CGTN Japanese】中国の北宋時代の東京(とうけい)城(今の河南省<Henan>開封市<Kaifeng>)州橋遺跡における考古学成果が28日に発表されました。さまざまな時期の遺跡が重なって「街の中に街」という特殊な構造が存在したことが確認されました。

 州橋は、北宋時代に東京城の皇帝専用の通路だった御街と汴河の交差点にあるシンボリックな建物でした。創建は唐代で、明代末期に黄河の氾濫のため、埋まってしまいました。河南省文物考古研究院などの機関は2018年に開封市鼓楼区にある州橋遺跡と汴河遺跡での発掘作業を始めました。

 2カ所合計で4400平方メートルの範囲を対象にした発掘作業は今年9月まで実施され、さまざまな時期の川筋や水利施設、橋梁など各種遺跡117カ所が発見されました。磁、陶、玉、金、銀、銅、鉄、骨を素材にした文化財6万点以上が出土しました。

 また、唐と宋の時代の汴河両岸の堤防、明の時代の州橋などが発見され、宋代の堤防には壁に霊獣と瑞雲模様の浮き彫りが施されていたことも判明しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News