【9月29日 AFP】モロッコ北部で、道端の店で購入した密造酒を飲み、少なくとも19人が死亡、数十人が病院に搬送された。地元メディアが28日、報じた。

 モロッコの国家安全総局(DGSN)は、被害者らが密造酒を購入した店の店主(48)を逮捕したと発表した。報道によると、店からは50リットル近い密造酒が発見された。

 モロッコではイスラム教徒への酒類の販売は禁止されているが、すりガラスや分厚いカーテンの内側でこっそり販売しているバーやレストラン、店舗を簡単に見つけることができる。

 地元保健当局によると、死者数は27日の9人から28日には19人に増えた。約30人が重体で、うち2人が集中治療を受けている。

 北部クサールエルケビル(Ksar El Kebir)の病院の看護師は、被害者らは頭痛や嘔吐(おうと)、胃けいれんの症状があるとメディアに語った。

 2021年7月には東部ウジュダ(Oujda)で、密造酒を飲み少なくとも20人が死亡している。(c)AFP