【9月29日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で年間優勝7回を誇るメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は28日、今季1勝も挙げられなかったとしても「不作の時期」でも「世界の終わり」でもないとコメントした。

 今季苦戦を強いられ続けているハミルトンは、10月2日に決勝が行われる第17戦シンガポールGP(Singapore Grand Prix 2022)を前にすでにタイトル争いから脱落。同GPではレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が2年連続の総合優勝を決める可能性がある。

 フェルスタッペンと最終戦までもつれるタイトル争いを繰り広げた昨季とは対象的に、ハミルトンとメルセデスは今季はいまだ一勝も挙げられていない。

 それでもハミルトンは、マレーシア・クアラルンプールで報道陣に対し、「不作の時期とは考えていない。今年は成長の年だと感じている。みんな良い経験ができている」とコメント。

「6戦残っているので、チャンスは6回ある。われわれは勝利を目指すが、もしうまくやれなくても世界の終わりだとは考えない」とし、「われわれはいずれトップに返り咲く」と話した。

 37歳のハミルトンは、自身のキャリアで「最もタフなシーズンの一つ」と表現する今季、マシンが高速で上下に揺れるポーポイズ現象に苦しみ、圧倒的な強さを誇るレッドブルに水をあけられており、この日も「とにかく車を理解する必要がある」と語った。(c)AFP