【10月2日 CGTN Japanese】国際人類学分野の雑誌「ジャーナル・オブ・ヒューマン・エボリューション」はこのほど論文を掲載し、中国雲南省(Yunnan)楚雄(Chuxiong)イ族自治州元謀県(Yuanmou)で新たに発見された化石が、これまでで最も古いテナガザルの祖先の化石であることを確定しました。この発見はテナガザルの化石記録を700万〜800万年前にまで押し上げました。

 テナガザル科には20種類が現存し、主に東南アジアに位置するインドシナ半島の熱帯、亜熱帯地域に生息しています。中国国内には4~6種類しかいません。テナガザルの化石は非常に少なく、ほとんど中国の南部や東南アジアの洞窟で発見されています。

 研究チームが発見した化石を研究したところ、その歯や顔面骨の形態的特徴は今のテナガザル、特にカンムリテナガザルと非常に似ていますが、一部の特徴はより原始的で、テナガザルの中新世後期(約1100万6千~500万3千年前)の直接の祖先であると判断しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News