【9月27日 AFP】豪シドニーのホテルで10代の少女2人といさかいを起こして逮捕された自転車ロードレースのマチュー・ファン・デル・プール(Mathieu Van der Poel、オランダ、27)が26日、暴行罪を認めた。裁判所関係者が明かした。

 シドニー南部ウーロンゴン(Wollongong)で開催されていたUCIロード世界選手権(2022 UCI Road World Championships)のエリート男子ロードレースで、優勝候補に挙げられていたファン・デル・プールは、レース前夜の24日に身柄を拘束された。25日の同種目には出場したものの、序盤でリタイアした。

 裁判所関係者によると、同選手は27日に出廷する予定だったが、この日罪を認めて1500豪ドル(約14万円)の罰金処分を科されたという。報道では帰国へ向けて準備していると伝えられており、担当弁護士もすでにパスポートは返還され、出国を許可されていると明かしている。

 地元警察の発表では、ファン・デル・プールは24日夜、13歳と14歳の少女と口論になった際に2人を押し、「1人は床に倒れ、もう1人は壁に押しつけられて肘を軽くすりむいた」とされている。

 担当弁護士はオランダ放送協会(NOS)に対し、「彼は少女たちにドアをノックされて眠ることができず、それで非常に腹を立てたのは明らか。残念な結果だ」とコメントし、上訴する意向を示した。(c)AFP/Martin PARRY