【9月24日 AFP】(更新)フィンランドは23日、ウクライナ侵攻の兵力増強のために動員令が出されたロシアからの入国が急増したことを受け、ロシア人の入国を近日中に「大幅に制限する」と発表した。

 フィンランドのペッカ・ハービスト(Pekka Haavisto)外相は記者会見で、観光のみの目的でのロシア人の入国は禁止すると説明。フィンランドが発給した観光ビザ(査証)に加え、欧州諸国間で出入国審査なしに国境を越えることを認めるシェンゲン(Schengen)協定の加盟諸国が発給した観光ビザを持つロシア人の入国も認めないとした。さらに、観光ビザの新規発給も制限する。

 フィンランド国境警備当局の報道官がAFPに語ったところによると、ロシア人の入国は動員令後に倍増し、22日には6000人余りに上った。

 ロシア人に対する観光ビザ発給については、すでにラトビア、エストニア、リトアニアのバルト3国が安全保障上の理由から規則を厳格化。フィンランドは、ロシアと国境を接する欧州連合(EU)加盟国のうち、シェンゲン圏の国が発給したビザを所持するロシア人が経由できる唯一の国だった。(c)AFP